スペクトルとスペクトラムどちらが正しいの?とそれほど頻度が多くないが、何度か聞かれたことがある。英語のつづりはSpectrumで同じだ。あまり根拠もしっかりしないまま通常“スペクトル”だよと答えていたが周波数を解析する機器はスペクトラムアナライザと呼ぶとなんとなく気になっていた。 今回このブログを立ち上げるにあたって、改めて調べてみた。スペクトルはフランス語(Spectre)、スペクトラムは英語から来た発音らしい。ほとんどの本(例えば理科年表)ではスペクトルと書いてあるので、スペクトルが優勢かなと思いJISを調べてみた。やはり赤外分光法、太陽電池等ではではスペクトルと書いてある。JISは“スペクトル”と統一しているのかなと思ったが、念のためスペクトラムアナライザを調べてみた。なんとJISでは電気スペクトラムアナライザJIS C 6122-3-2、光スペクトラムアナライザJIS C 6122-5-1等があり、電気計測、通信系ではスペクトラムが一般的に使用されているようだ。でもここでは主に分光に関する記述が多くなるのでスペクトル。ちなみにドイツ語ではSpektrumで発音はスペクトラムに近いようだが、和訳はスペクトル(小学館 独和大辞典、大修館書店 マイスター独和辞典)。
学生時代からOn-line, Real Time計測(含む分析)携わってきて、40年を超える。学生時代には、Real Timeの相関・スペクトル(音)分析、サラリーマンの最後の約20年間は分光分析(主に近赤外領域)機器で スペクトルに関わってきた。長く関係したわりには、日々の仕事に追われ、スペクトルとその関連技術をしっかりと見直したことはないように思える。ここでは、<スペクトルあれこれ>、<展示会見て歩記>、<文献探索から>の3つの視点からスペクトルに関連する事象について思いつくままに述べてみたい。
2013年5月30日木曜日
スペック・サイエンス ラボの各項目について
スペック・サイエンス ラボに記載する3つの項目について説明する。
<スペクトルあれこれ>
スペクトルという言葉は理学、工学にとどまらず政治学、医学、心理学等多くの領域で使用されている。ここでは、主に分光スペクトルを中心に関連する周辺の事象をごく基本的な事項からある程度専門的な領域を小さな項目に区切って紹介する。
<展示会見て歩記>
現役で勤めているころに、忙しくて興味を持ちながら展示会(学会も含む)に行けないことが良くあった。新しい技術の探索とぼけ防止(こちらがメインだが)を兼ねて興味のある展示会に出かけ、その印象を記すことにした。見て/歩いて/書くことは、ボケ防止になると思うのだが、さてどうだろうか?
<文献探索から>
各種論文/Webに掲載されたプレゼンテーション等から目についたもの、興味をもったものを、Randomに、紹介していきたい。
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