アグリビジネス創出フェア
2013年10月25日 (10/23~10/25 開催) 場所: 東京ビックサイト【展示会概要】
産学の各機関が農林水産食品分野に関する最新の技術を持ち寄り交流することを通じ、新たなビジネスを創造するための技術交流・展示会(主催者の林農林大臣挨拶より)であるアグリビジネス創出フェアに行ってきた。併設展示にアグロイノベーション2013(農業園芸生産技術展、青果物流通加工技術展の合同展示)があった。農業・食品にはかなり多くの分光分析機器(例えば、果物、砂糖きびの糖度測定、お米の食味等)が使用され、農産物、食品のスペクトルが測定されているので、このような展示会で何か新しい応用、発表はないか?というのが参加の動機だ。
アグリビジネス創出は大学、国公立研究機関、企業、NPO法人等170の出展、。一方アグロイノベーションは約100社の展示でやや規模が小さい。研究機関の展示が多いのはアグリビジネス創出だが、スペクトルの測定事例はそれほど多くない。品種改良のためのDNA解析、操作の研究、人工栽培のためのLED照明とその効果・効率upといった研究が多い。その中でも近赤外線スペクトルによって土壌・堆肥の成分分析を行う装置、レタス・ホウレンソウの葉っぱのスペクトル<可視(0.4μm)から近赤外域(1.1μm)>を測定しケモメトリックス(多変量解析の1種、スペクトルの解析、定量分析のために頻繁に使用される。)結果から野菜中の硝酸濃度を測定する発表があった。又直接スペクトルの測定は行っていないが、メタボローム解析にケモメトリックスが使用された例も見られ、スペクトル以外の大量のデータ解析にケモメトリックスが有効であることが認識されて来たようだ。