2013年6月28日金曜日

<展示会見て歩記>(3);日本ものづくりワールド2013

2013620日(6/196/21開催) 場所:東京ビックサイト

【展示会概要】機械要素技術展、設計製造ソリューソン展、3D & バーチャルリアリティ展、医療機器 開発・製造展が併設。

   事前に展示各社のリスト(Webの展示情報から良く分からない)を見たが、あまり分析計関係する会社は見当たらず、参加するか否か迷った。しかし展示会の良いところは展示会場に行くとある意味では強制的に思いもかけないものを見せられることにある。NETで探している場合は通常ある目的で探しているので、余計なものに目が向かないが、展示会場では思いがけないものに目が行く。そこから新しい着想が浮かびあがったりする。
   そう考え、あまり期待しないが、とにかく行ってみた。驚いたのは展示社の多さ(会場で配っていた出展社一覧で数えると1900社以上)と、参加人数の多さだ。 休憩場所あるいは食事スペースといったものがほとんどない。トイレ入り口の前は普通少しスペースがあるものだが、トイレの表示を隠し且つ入り口前にブースが配置されている。展示会の中日(木曜)だというのに、通路が人で埋まりまっすぐに歩けない。面積的に大きいのは、機械要素技術展で展示会場の6割は機械要素関連だ。バネ、ネジ、油圧機器等の機械要素メーカがそれぞれ特長のある技術/製品を展示していた。
   しかしなんと言っても今回の注目は3D & バーチャルリアリティ展に主に展示されていた、3次元プリンタだ。3次元プリンタは、最初は紫外線硬化樹脂を入れた容器に短波長レーザを当て焦点部分を硬化させることによって、3次元の製品(紫外線硬化樹脂製の)を作成するといったものだったが、今回の展示では、ワイヤ状のプラスチックを中空針の先で溶かし層状に積み重ねていく(プラスチックの色と種類を選べる)、金属の粉を薄く積み重ねレーザで溶かす方法等多彩な3次元プリンタが展示された。特に金属用の3次元プリンタはチタン、ステンレス、アルミなど多様の金属に対応でき、また仕上げ面も思いのほかきれいなので試作品、少量品の製作には向いていると思える。また3次元プリンタに対応した3次元CADも出現し、機械部品の試作方法/工程に大きな変化が出てくるような気がした。分光機器等に使用される部品は形状が複雑で、数の少ないものが多く3次元プリンタで製作する対象になるかもしれない。
   測定器としては3次元形状測定機等が多く出ていたが、やはり分光器関連はほとんどない。そんな中で、医療機器 開発・製造展で近赤外線を使用し指で測定する血中酸素濃度計、脈波センサが展示されていた。血中酸素濃度計は、ヘモグロビンの濃度変化により赤色光(660nm)の透過/反射量が変化し、近赤外光(940nm)が変化しないことから、両者の比を取って血中酸素濃度を測定している。脈波センサは動脈の脈動による光の散乱度合いを測定。

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